法人向けレンタルサーバー比較【セキュリティ重視】|セキスペ監修

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法人向けレンタルサーバー徹底比較【セキュリティ重視】

企業サイトや業務用Webサービスでは、サーバー選定そのものが事業リスクを左右します。

本記事では、「専門のセキュリティ担当がいなくても企業・個人事業主が、安心して使えるレンタルサーバー」という視点で厳選した6社の法人向けレンタルサーバーを比較していきます。

なお、VPS・クラウドサーバーは比較対象に含めていません。VPS・クラウドサーバーは自社でOS・セキュリティ運用ができる体制がある企業・事業主が前提になると考えています。

本記事は、情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)が執筆し、企業IT部門(情シス)担当者が監修しています。

執筆・監修|CyberSECNote管理人

ITエンジニア。情報セキュリティスペシャリスト。安全確保支援士(登録セキスペ)として2025年から情報処理推進機構に登録済。その他、クラウド・インフラ関係ではAWS認定/Azure/データベーススペシャリスト等のベンダー資格および国家資格を保持。業務では大規模システムのシステム設計や、ネットワーク関連機能の設計開発に従事。

監修|副管理人

IT企業にて15年以上サーバー保守業務を経験、現在は社内情報システム部門を担当。
日常的なサーバー運用や障害対応、セキュリティ管理、インフラ構築の実務経験をもとに、本記事を監修。

目次

なぜ利用者側でセキュリティ対策が必要になり、レンタルサーバー比較が重要なのか

「レンタルサーバーを使えば、セキュリティも事業者に任せられる」と思われがちですが、実際には利用者自身が責任を負う領域も多く存在します

レンタルサーバー事業者が主に担うのは、物理サーバーやホストOSなどインフラ基盤の安定提供です。一方で、Webアプリケーションやメールの設定・運用、脆弱性を突いた攻撃への対策は、原則として利用者責任となるのが一般的です。

そのため、どのレンタルサーバーを選ぶかによって、利用者側のセキュリティ負担やリスクは大きく変わります
セキュリティ機能の有無や実装レベル、影響範囲の分離方式などを理解したうえで比較することが重要になります。

特にIT専任担当がいない企業では、初期のサーバー選定がそのままセキュリティ対策の差につながるため、比較の重要性はより高くなります。

一般的なレンタルサーバー事業者が責任を持つ範囲
  • 物理サーバーの故障(HDD/SSD、電源、NICなど)
  • ホストOS・ハイパーバイザの保守・更新
  • データセンター設備(電源、空調、回線)
  • サービスとして提供している管理機能の障害

※詳細は契約内容やSLA(品質保証制度)等で確認が必要です。

基本的に「利用者責任」となる範囲
  • Webアプリの脆弱性(WordPress、CMS、独自アプリ)
  • メールの脆弱性(メールウイルス、標的型攻撃)
  • 不正ログイン、改ざん、情報漏えい
  • SQLインジェクション、XSS などの攻撃被害
  • 設定ミス(公開ディレクトリ、権限、認証設定)

セキュリティ視点の比較ポイント

レンタルサーバーは、単にセキュリティ機能の数が多ければ安心というわけではありません。
Web運用に強みを持つサービスもあれば、メールや管理機能を重視したサービスもあり、各社で設計思想や得意分野が異なります。

自社の利用目的や運用体制を踏まえ、費用とのバランスを考えながら、
「必須となる機能」と「用途次第で割り切れる機能」を整理して選ぶことがポイントです。

サーバーの種類

レンタルサーバーは、他利用者との分離レベルにより「共有・仮想占有・物理占有」に分かれます。
分離性が高いほど、他社の障害や不正行為の影響を受けにくくなります。

共用サーバー
複数利用者でサーバーを共有する構成。低コストだが、他社影響を受けやすい。自社で制御できないリスクを一定程度許容する必要あり。
仮想占有サーバー
物理サーバーは共有しつつ、仮想環境としてリソースを占有する構成。他社影響を受けにくく、障害やインシデント時も影響範囲を自社環境に限定しやすいバランス型。
物理占有サーバー
1台の物理サーバーを専有する構成。分離性が高く、他社環境の影響をほぼ受けない。原因切り分けや対策判断が行いやすく、信頼性・セキュリティ最優先の事業向け。

CPU・メモリ

CPU・メモリは「可用性(止まりにくさ)」に直結します。リソース不足は、アクセス集中や高負荷時の停止・遅延を招きやすくなります。仮想占有サーバー・物理占有サーバーでは事前確認が重要です。

CPU性能で低減が期待できるリスク:軽度DDoS、ボット集中による停止、負荷起因の二次障害

IPアドレス占有/共有(Web)

WebサイトのIPが共有の場合、他サイトの不正行為が影響することがあります。占有IPは、評価や遮断の巻き込みを受けにくくなります。

IPアドレス占有で低減が期待できるリスク:他サイトの不正行為によるIPブラックリスト登録、検索エンジンや外部サービスからの誤検知・遮断、特定IPへの攻撃が自サイトにも及ぶケース

IPアドレス占有/共有(メール)

メールは特にIPレピュテーション(信用度)の影響を強く受けます。
共有IPでは、他社の迷惑メール送信が原因で、自社の到達率が低下する可能性があります。

IPアドレス占有で低減が期待できるリスク:他社の影響により迷惑メール扱いされるリスク、メール到達率低下

WAF(Web Application Firewall)の有無と実装レベル

WAFは、WEBサイトにおいてWebリクエストを監視し不正通信を事前に遮断する仕組みです。標準提供かオプションかだけでなく、実装レベルの確認も重要です。

WAFで低減が期待できるリスク:SQLインジェクション、XSS(クロスサイトスクリプティング)、不正なボット・スキャンアクセス

SSL (ドメイン認証SSL・企業認証SSL・EV SSL)

Webサイトにはもはや必須のSSLですが、SSLは通信の暗号化だけでなく、サイト運営者の信頼性表示にも関係します。
事業用途によっては、無料SSL以外の選択肢や価格も確認ポイントです。

ドメイン認証SSL(DV SSL):ドメインの所有権のみを確認して発行されるSSL。通信内容は暗号化されるが、運営企業の実在性までは保証されない。ブログや情報発信サイト向き。レンタルサーバーで「無料SSL」として提供されているものは、多くの場合ドメイン認証SSLとなっている。
企業認証SSL(OV SSL):ドメイン所有権に加え、企業の実在性を認証して発行されるSSL。通信の暗号化に加え、企業サイトとしての信頼性を示したい場合に適している。
EV SSL:厳格な審査を経て発行されるSSL。企業の実在性や運営体制を詳細に確認するため、金融・ECなど高い信頼性が求められるサービスで利用される。

自動バックアップ、遠隔バックアップ

バックアップは、障害・侵害時の「復旧可能性」を左右します。自動取得の有無、世代管理、遠隔地保管の有無を確認しましょう。

バックアップにより低減が期待できるリスク:改ざん後の復旧不能、誤操作・ランサムウェアによるデータ消失、復旧作業による業務停止の長期化

※ ランサムウェアの侵入範囲や権限取得状況によっては、バックアップを取得していても完全な復旧が困難な場合があります。自動バックアップに加え、遠隔地バックアップやバックアップ先の分離など、単一障害点を持たない復旧構成を取ることが、被害の最小化につながります。

管理者権限の分離

管理権限の過剰共有は、誤操作や侵害時の影響を拡大させます。役割に応じた権限分離が重要です。

権限分離で低減が期待できるリスク:管理画面アカウントの乗っ取りによる全体被害、ユーザによる内部不正・操作ミスによる全体被害

サポート体制

問い合わせ手段や対応時間、ドキュメントの充実度は重要です。設定ミスの防止や、インシデント時の被害拡大防止につながります。

低減が期待できるリスク:障害時の復旧遅延、人為的設定ミス

【徹底比較】法人向けレンタルサーバ6社&おすすめサーバー

セキュリティ重視の観点から厳選した、法人向けレンタルサーバー6社を以下にまとめました。
気になるサービスがあれば、後述のおすすめサーバーや詳細解説もあわせてご確認ください。

スクロールできます
サーバー名プランセキュリティ
総合評価
月額初期費用サーバー種類容量CPU IPアドレス専有自動バッ ク
アップ
WAFSSL
ドメイン認証
SSL
企業認証
SSL
EV
Web改ざん検知キャッシュ
サーバー
メールウィルスソフトスパム
フィルタ
メール
送信認証
(SPF)
メール
送信認証
(DKIM)
メール
送信認証
(DMARK)
IPS管理権限
分離
SLA無料サポート
XSERVER
Business
(エックスサーバービジネス)
公式サイト
スタンダード3,762円~16,500円共用700GB共有14日分
年33,000円~年83,600円~(30P)F-SecureCloudmark不明電話メールチャット
仮想タイプ
エントリー
19,800円~55,000円仮想占有1TB12コア
32GB
14日分年33,000円~年83,600円~(30P)F-SecureCloudmark不明電話メールチャットTV電話
物理タイプ
エントリー
29,700円~220,000円物理占有1TB6コア
24GB
14日分年33,000円~年83,600円~(30P)F-SecureCloudmark不明電話メールチャットTV電話
KAGOYA
JAPAN
公式サイト
ライトオプション前提1,485円~無料仮想占有500GB1コア~
4GB~
Web
メール有料
1世代無料
追加有料
月2,750円~年53,900円~年53,900円~有料
(38,500円)
有料有り有料有料電話メールチャット
ベーシックオプション前提18,150円~44,000円~物理占有1TB4コア~
16GB~
Web
メール有料
1世代無料
追加有料
月6,600円~年53,900円~年53,900円~有料
(38,500円)
有料有り有料有料電話メールチャット
さくらのレンタルサーバ
公式サイト
ビジネス1,980円~無料共有600GB共有8世代持ち込み可持ち込み可月990円~WithSecure社Hornetsecurity社不明電話メールチャット
マネージド7,485円~17,600円仮想占有500GB〜2TB2コア~
8GB~
8世代持ち込み可持ち込み可月990円~WithSecure社Hornetsecurity社不明電話メールチャット
ConoHaWING
公式サイト
ビジネス
プラン
1,331円~無料仮想占有700GB2コア~
1GB~
14日分年58,080円年129,800円Vade社Vade社不明電話メールチャット
WebARENA
SuiteX
公式サイト
スタンダード1,997円~5,500円共有300GB~共有1世代無料
追加有料
×年38,280~年90,530円~年179,740円~(5P)
追加有料
HornetsecurityHornetsecurity共有(Webのみ)メールチャット
メール
プレミアム
4,928円~5,500円共有
450GB共有Web
メール
1世代無料
追加有料
×年38,280~年90,530円~年179,740円~(5P)
追加有料
HornetsecurityHornetsecurity共有メールチャット
CPI
公式サイト
ビジネス
スタンダード
4,840円~無料~
22,000円
共有500GB共有30世代年88,000円~年225,720円~月3,300円~有料不明メール

※ 仕様や提供条件は変更される場合がありますので、ご契約前には必ず公式情報をご確認ください。

おすすめサーバーの特徴を簡単に紹介します。気になるサービスがあれば後述の各レンタルサーバーの詳細および公式サイトを確認してみてください。詳細ボタンを押すと本記事内の詳細に飛びます。

  • XServerBusiness(エックスサーバービジネス) 詳細
    導入実績24万社を誇る、法人向けレンタルサーバーの定番。
    必要なセキュリティ機能がほぼ標準で揃っており、IT担当者がいない企業でも設定漏れが起きにくいのが強みです。
    セキュリティ以外の機能面も含めて標準で一通り揃っているため、総合力重視で選びたい場合、最も無難で安心できる最有力候補となるサービスです。
    公式サイト
  • KAGOYA JAPAN(カゴヤ・ジャパン) 詳細
    27年のサーバー運用実績を持つ、信頼性の高いレンタルサーバーです。エックスサーバーと並び、比較検討には必ず入れておきたい一社と言えます。
    有料オプションの自由度が高く、構成次第で非常に高水準のセキュリティ環境を実現できます。仮想独占構成のライトプランは月額1,000円台から利用でき、個人事業主から大企業まで、「とにかくセキュリティを重視したい」企業におすすめできるサービスです。
    公式サイト
  • さくらのレンタルサーバー 詳細
    レンタルサーバーの老舗として長い実績を持つのが、さくらのレンタルサーバです。長年の運用実績を持つ、レンタルサーバーの老舗。
    マネージドサーバープランは仮想占有かつIP占有構成で、価格が抑えられている点が魅力です。CDNが全プラン標準提供されており、コストを抑えつつ安定性と性能を重視したい企業に向いています。
    公式サイト
  • ConohaWing 詳細
    GMOインターネットグループが提供する、高速性能重視のレンタルサーバー。
    ビジネス向けプランはすべて仮想専用構成で、安定性とコストパフォーマンスを両立しています。
    新技術の導入にも積極的で、今後の進化を重視する企業にとって魅力的な選択肢です。
    公式サイト

各レンタルサーバーの詳細

XSERVER Business(エックスサーバービジネス)

xserverbusiness

エックスサーバービジネスは、導入実績24万社以上を持つ法人向けレンタルサーバーの定番です。
セキュリティ機能が標準でほぼ揃っており、専門担当がいない企業でも導入しやすい点が特徴です。
オプションに頼らず一定水準の安全性を確保でき、総合力重視で選びやすいサービスと言えます。

公式サイト:https://business.xserver.ne.jp/

  • 安定性・信頼性|22年のサーバー運用実績、導入企業約24万社・運用サイト約250万件と、国内でもトップクラスの実績。創業以来稼働率99.99%以上を維持。
  • セキュリティWAF(Web Application Firewall)の標準提供。また企業サイトには必須とも言えるオプションSSL(有料サービス)も他レンタルサーバーより価格が安い。
    マネージド専用サーバーでは、サーバー占有、IP占有により他利用者の影響を受けにくく、障害やインシデント発生時も影響範囲を自社環境に限定できる点は、セキュリティ面で大きなメリットとなる。
  • バックアップ・復旧毎日自動でバックアップが取得され、過去14日分のデータを保持バックアップデータは使用中のサーバーとは別の場所に保管されており、障害や誤操作時の復旧手段として実用性は高い。
  • 権限管理・運用面ドメインごとに複数人でのサーバー管理が可能。さらにマネージド専用サーバーでは、パスワードなどが独立した複数アカウントでの管理に対応しており、事業利用における権限分離や運用ルールを組み立てやすい点が特徴。
  • サポート|設定代行、サーバー移行代行が無料。マネージド専用サーバーでは、専用サポート窓口を用意
  • 障害・インシデント時の対応体制|SLA(品質保証制度)として、月間稼働率99.99%を保証。万が一この水準を下回った場合は、月額料金の一部または全額が返金される。保証条件・水準ともに、レンタルサーバーとしては比較的高水準。
プランの選び方

エックスサーバーでは、全プランで基本的なセキュリティ機能が標準で網羅されています。
各プランの大きな違いは、サーバーの分離レベルとIPアドレスが占有かどうかです。

共有サーバーはコスト重視で、他社影響を割り切れる用途向けになります。
仮想タイプは、影響範囲を限定したい場合のコストと分離性のバランスが良いです。
物理タイプは、影響を極力排除したい場合の最上位構成と言えます。

プラン共有サーバーマネージド専用サーバー
項目スタンダードプレミアム仮想タイプ物理タイプ
月額料金3,762円~7,524円~19,800円~29,700円~
初期費用16,500円16,500円55,000円55,000円
種類共有共有仮想占有物理占有
CPU12コア
(vCPU)
6コア
(Xeon E-2356G)
メモリ32GB24GB
容量700GB800GB1TB1TB
IPアドレス専有
自動バックアップ毎日自動でバックアップし、サーバー領域のWeb・メールデータ、MySQLデータベース「過去14日分」のデータを保持。復旧用のデータなどで利用可能。
遠隔地
バックアップ
利用中サーバーと別の場所でバックアップデータを保存。万が一の災害や有事の際にもデータを守る。
管理者ユーザ設定ドメインごとに複数人でのサーバー管理が可能。
管理者ユーザーには業務内容に応じた権限を設定できる。
マルチアカウント管理ファイル領域、各種アクセス権限、ID・パスワードなどが独立した複数のサーバーアカウントに、ディスク容量を自由に割り当てることが可能。
独自ドメイン無料2つまで無料。法人専用ドメイン「.co.jp」や「.jp」も対象。
サポート電話・メール・チャット (平日)
専用窓口サポート電話・メール・ビデオ通話(平日)
SLA(品質保証制度)月間サーバー稼働率99.99%を保証
ホームページ
無料制作サービス

+運用代行月1回

+運用代行月3回

+運用代行月3回
WAF
無料独自SSLLet’s Encrypt社のドメイン認証SSL
オプションSSL企業認証SSL、EV SSLがオプション料金で利用可能
Web改ざん検知1日1回、30ページ
FTPアカウント(サブ)無制限無制限無制限無制限
ファイルマネージャ
メールアカウント無制限無制限無制限無制限
メーリングリスト
メールマガジン
メールアンチウイルス
スパムフィルタSpamAssassin(制限なし) / Cloudmark(1000アカウントまで無料)
メール通信暗号化POP over SSL/SMTP over SSL/IMAP over SSL
メール送信ドメイン認証DKIM/DMARK/SPF
設定代行
サーバー移転代行

KAGOYA JAPAN(カゴヤ ジャパン)

KAGOYA JAPAN

カゴヤジャパンは、27年のサーバー運用実績と約6万社の導入実績を持つ老舗ホスティングサービス。稼働率99.999%を掲げており、レンタルサーバー業界でも最高水準の可用性で信頼性は非常に高いです。全プランがサーバー占有型構成で、共有前提のサービスとは一線を画すセキュリティ意識の高さがうかがえる点も特徴。レンタルサーバーとしては自由度が高く、有料オプションを組み合わせることで、高水準のセキュリティ環境を構築できるのが魅力です。

公式サイト:https://www.kagoya.jp/kir/rentalserver/

  • 安定性・信頼性|27年のサーバー運用実績と約6万社の導入実績を持つ老舗ホスティング。全プランがサーバー占有型構成で、他利用者の影響を受けにくい設計。サーバー稼働率99.999%を掲げ、業務システムや企業サイト基盤として高い安定性・信頼性を重視したサービス。
  • セキュリティ全プランがサーバー占有型構成で、他サイト起因の影響を受けにくい前提設計。WebサーバーはIPアドレス占有、メールサーバーとも分離構成。有料オプションによりメールサーバーのIP占有も可能で、迷惑メール対策に有効。Webサーバーへ有料IPS設置可能な点、選択可能な有料オプションSSL証明書の種類が多い点も他社との大きな違いとなっている。
  • バックアップ・復旧|標準では1世代10GBまでのバックアップを提供。有料オプションにより最大2TB、世代数無制限のバックアップ構成が可能。保持容量・世代数を柔軟に設計でき、事業要件に応じた復旧体制を構築しやすい点はカゴヤならでは。
  • 権限管理・運用面|FTPログ、エラーログ、アクセスログ、リソース監視ログ、WAFログなど、運用・監査向けのログ取得が充実。障害調査やセキュリティインシデント対応を想定した、事業利用向けの運用設計。
  • サポート|法人向けの有料サポートメニュー(設定代行、サーバー移行代行、訪問サポート)などが充実。自社運用が難しい場合でも、専門技術者による支援を受けられる体制。
プランの選び方

ライト(仮想占有)プランは、物理サーバーを仮想的に分離した構成で、占有性を確保しつつコストを抑えたバランス型。ベーシック・ハイエンド(物理占有)プランは、1台の物理サーバーを専有する構成で、他環境の影響を極力排除した最上位構成となっています。
上記以外のプラン間の主な違いは CPU・メモリ・ディスク容量で、機能面やセキュリティ面の差はほぼなく、必要なリソース量で選ぶだけという分かりやすさが特徴です。
各プラン内にもCPU・メモリ・容量別の細かな構成が用意されており、要件に応じた選択が可能です。

プランライトベーシックハイエンド
項目 1コア/4GB(※)4コア/16GB(※)16コア/32GB
月額料金1,650円18,150円44,000円
初期費用無料44,000円165,000円
種類仮想占有物理占有物理占有
CPU1コア(※)4コア(※)16コア
メモリ4GB(※)16GB(※)32GB
容量100GB(※)1TB(※)1TB
IPアドレス専有WebサーバーのIPアドレス無料、メールサーバーのIPアドレスは有料
自動バックアップ1世代10GB無料、有料で世代無制限2TBまで可能
独自ドメイン無料1つ無料。法人専用ドメイン「.co.jp」や「.jp」も対象。
サポート電話・メール・チャット (平日)
専用サポート有料の訪問サポート有り
SLA(品質保証制度)
WAF有料(月額2,750円~)有料(月額6,600円~)有料(月額13,200円~)
IPS有料(月額1,540円~)有料(月額6,380円~)有料(月額37,400円~)
無料独自SSLLet’s Encrypt社のドメイン認証SSL
オプションSSL企業認証SSL、EV SSLがオプション料金で利用可能。選択肢多数。
Web改ざん検知
FTPアカウント(サブ)無制限無制限無制限
メールアカウント無制限無制限無制限
メーリングリスト10個まで無料。追加有料。
メールアンチウイルス
スパムフィルタメールソフト側で自動振分可、有料でメールサーバー側にフィルタ設定可能
メール通信暗号化TLS/STARTTLS
メール送信ドメイン認証SPF無料、DKIM・DMARK有料
設定代行有料有料有料
サーバー移転代行有料有料有料
※コア数、メモリ、容量が増える上位プランもあり。詳細はKAGOYA JAPANで確認。

ConoHa WING by GMO

ConoHa WING

ConoHa WINGは、GMOインターネットグループが提供する高速重視のレンタルサーバ。ビジネスプランは全プランが仮想専用構成で、安定性とコストパフォーマンスを両立している。表示速度を売りとする構成に加え、AIライティングツールやAIによるWebサイト高速化など先進技術の導入にも積極的で、今後の進化も期待できるサービス。

公式サイト:https://www.conoha.jp/

  • 安定性・信頼性|ConoHa WINGは、GMOインターネットグループが提供する高速重視のレンタルサーバ。国内データセンター運用を前提とし、個人から中小事業者まで幅広い利用実績がある。同時大量アクセスの高速処理に優れたnginxを採用し、アクセス集中時でも安定した表示を実現
  • セキュリティビジネスプランは全て仮想占有構成となっており、共有サーバーと比べて他ユーザーの影響を受けにくい点が特徴。一方でIPアドレスは専有ではなく、完全な分離を求める用途では注意が必要。WAFは標準搭載されており、一般的なWeb攻撃への基本対策は備えている。
  • バックアップ・復旧|自動バックアップ機能を提供し、一定期間のデータを保持。管理画面からの復元操作も比較的分かりやすく、誤操作や軽微な障害時の復旧手段として実用的。日常運用を想定した基本的なバックアップ設計。
  • 権限管理・運用面|管理画面は直感的で操作しやすく、個人や少人数での運用に向いた設計。細かな権限分離や役割別管理には向かないが、シンプルな構成。
プラン
項目
BizライトBizスタンダードBizアドバンス
月額料金1,331円(※)~2,844円(※)〜5,687円(※)〜
初期費用無料無料無料
種類仮想占有仮想占有仮想占有
vCPU2コア3コア4コア
メモリ1GB2GB4GB
容量700GB1TB1.2TB
IPアドレス専有
自動バックアップWebサイト、メール、データベースを毎日自動バックアップ。過去14日分を復旧用データとして利用可能
独自ドメイン永久無料長期利用割引プランで2つまで無料。法人専用ドメイン「.co.jp」も対象。
管理者ユーザ設定
サポート電話 ・メール・チャット (平日)
専用サポート
SLA(品質保証制度)月間サーバー稼働率99.99%を保証
プラン変更
WAF
無料独自SSLLet’s Encrypt社のドメイン認証SSL
オプションSSL企業認証SSL、EV SSLが有料オプションで利用可能(GMOグローバルサイン社)
CDN
Web改ざん検知
FTPアカウント無制限無制限無制限
ファイルマネージャ
メールアカウント無制限無制限無制限
メーリングリスト無制限無制限無制限
メールアンチウイルス(Vade社)(Vade社)(Vade社)
スパムフィルタ(Vade社)(Vade社)(Vade社)
メール通信暗号化POPS/IMAPS/SMTPS
メール送信ドメイン認証SPF/DKIM/DMARK
設定代行
サーバー移転代行
※36ヶ月一括契約の場合の月額換算価格

さくらのレンタルサーバ

さくらのレンタルサーバ

25年以上の運用実績と東証プライム上場企業による運営で、安定性と信頼性に強みを持つ老舗レンタルサーバ。WAFやCDNを標準搭載し、マネージドサーバではIP分離など事業向けのセキュリティ設計も特徴。

公式サイト:https://rs.sakura.ad.jp/biz/

  • 安定性・信頼性|さくらのレンタルサーバは、25年以上にわたりサーバーホスティング事業を継続してきた老舗企業。運営元は東証プライム市場に上場しており、企業基盤の安定性も高い。サーバー稼働率は99.99%以上。
  • セキュリティ|WAFを標準搭載し、さらにCDNを標準提供している点は、他レンタルサーバーと比べても大きな特徴。マネージドサーバでは仮想占有構成に加え、Webサイト用とメール用でIPアドレスを分離・専有でき、他ユーザー起因の影響を大きく低減できます。送信ドメイン認証など、メールセキュリティ対策が手厚い点も事業利用における安心材料。
  • バックアップ・復旧|スナップショット型バックアップとステージング・リリース機能を提供。スナップショット単位で管理でき、更新作業時の事故防止に有効。1スナップショット(60GB~)、8個まで無料提供。
  • 権限管理・運用面サーバーの操作や設定変更などの権限をユーザーごとに分離可能。運用担当・開発担当など役割に応じた権限設計ができ、誤操作や内部リスクを抑えた事業向け運用がしやすい構成。
  • サポート設定代行・サーバー移転代行が無料。初期構築・移行時の負担を軽減できる事業向けサポート。
プランの選び方

ビジネスプラン:共有サーバー構成。コスト重視で基本的なセキュリティ対策を備えた標準プラン。
ビジネスプロ:共有構成に加え、Webサイト用IPアドレスを占有。他サイト起因の影響を抑えたい事業用途向け。
マネージドサーバ:仮想占有構成。Web用・メール用それぞれでIPアドレスを分離・占有し、影響範囲を極力限定した最上位構成。

プラン
項目
ビジネスビジネスプロマネージドサーバ
月額料金1,980円(※)~3,850円(※)〜7,485円(※)〜
初期費用無料無料17,600円
種類共有共有仮想占有
CPU2コア~
メモリ8GB~
容量600GB900GB500GB〜
IPアドレス専有WebサイトWebサイトメール
自動バックアップ8世代(1つ60GB)無料8世代(1つ60GB)無料8世代(1つ90GB)無料
独自ドメイン無料
管理者ユーザ設定サーバーの操作や編集を行う権限をユーザーごとに分離可能
サポート電話・メール・チャット(平日)
専用サポート
SLA(品質保証制度)
WAF(SiteGuard)(SiteGuard)(SiteGuard)
無料独自SSLLet’s Encrypt社のドメイン認証SSL
オプションSSL持ち込み可能(自身で取得したSSL証明書を手動登録)
CDN(毎月300GBまで)(毎月300GBまで)(毎月300GBまで)
Web改ざん検知有料(月額990円~)
複数FTPユーザ利用
ファイルマネージャ
メールアカウント無制限無制限無制限
メーリングリスト30個50個無制限
メールアンチウイルス(WithSecure社)(WithSecure社)(WithSecure社)
スパムフィルタ(200個)(1000個)(1000個)
メール通信暗号化TLS対応(初期ドメイン(XX.sakura.ne.jp)指定時のみ。独自ドメイン指定時は注意)
メール送信ドメイン認証SPF/DKIM/DMARK/ARC
設定代行
サーバー移転代行
※36ヶ月一括契約の場合の月額換算価格

WebARENA SuiteX

WebARENA

WebArenaは、NTTグループが提供する高信頼インフラを強みに、安定性・信頼性を重視したサーバー環境を提供するレンタルサーバーです。Webサイト向け機能や拡張性はやや控えめで、どちらかと言えば高水準なメール機能やメールセキュリティを重視する構成。Webサイト運用より、メール基盤を安定して使いたい用途に向いたサービスと言えます。

公式サイト:https://web.arena.ne.jp/suitex/

  • セキュリティWebサイトではIPアドレス占有が可能で、メールプレミアムではWeb・メールそれぞれを専有できる点は安心材料です。WAFは標準対応となっていますが、無料独自SSLには非対応で有料利用となる点は注意点。またサーバー自体は共有型のため、完全な物理・仮想占有を求める場合は物足りなさもありますメールセキュリティは高水準で、業務利用でも安心です。
  • バックアップ・復旧|標準ではバックアップは1世代までと最小限の構成で、頻繁な更新があるサイトではやや心許ない印象です。ただし有料オプションを利用すれば、3世代・7世代まで拡張可能です。
  • 権限管理・運用面|管理者権限はシンプルな構成で、小規模運用向け。複数人での細かな権限分離にはやや不向き。
  • サポートWebArenaは電話サポートを提供しておらず、問い合わせは主にメールやチケットベースでの対応となります。そのため、緊急時に即時の口頭対応を求める運用には不向きです。
  • 障害・インシデント時の対応体制SLA(品質保証制度)では稼働率100%(スタンダードはWebのみ)を基準として定義されており、万一の障害時にも事業者としての責任範囲が明確。可用性に対する姿勢が強く、業務利用を前提とした信頼性の高いサービス設計と言える。
プラン
項目
スタンダードメールプレミアム
プラン100
月額料金1,997円(※)~4,928円(※)〜
初期費用5,500円5,500円
種類共用共用
CPU
メモリ
容量年一括払い:300GB
月払い:400GB
メール:50GB
Web:400GB
IPアドレス専有1個Web1個、メール1個
自動バックアップ1世代1世代(Webサーバーのみ)。有料で追加可能
独自ドメイン永久無料
管理者ユーザ設定サイト管理者1名サイト管理者1名/メール管理者1名
サポートメール・チャット (平日)メール・チャット (平日)
専用サポート
SLA(品質保証制度)月間サーバー稼働率100%を保証
(Webサーバ)
月間サーバー稼働率100%を保証
(Webサーバ+メールサーバ)
プラン変更不明
WAF
IPS共用共用
無料独自SSL
オプションSSL持ち込み可能。デジサート社への申請代行可能。
CDN
Web改ざん検知5Pまで。有料追加可能5Pまで。有料追加可能
FTPアカウント無制限(特権ユーザ3名)無制限(特権ユーザ3名)
メールアカウント無制限無制限
メーリングリスト50個100個
メールアンチウイルス(Hornetsecurity社)(Hornetsecurity社)
スパムフィルタ(Hornetsecurity社)(Hornetsecurity社)
メール通信暗号化(サーバー間)TLSTLS
メール通信暗号化(クライアントサーバー間)POP3S/IMAP4S/SMTPS/
SMTP STARTTLS/POP STARTTTLS
POP3S/IMAP4S/SMTPS/
SMTP STARTTLS
メール送信ドメイン認証SPF/DKIM/DMARK/ARC
※DKIM/ARCは一部ドメインのみ
SPF/DKIM/DMARK/ARC
設定代行有料有料
サーバー移転代行有料
※年額一括払い時の月額換算

CPI

CPI

CPIはKDDIグループが提供する法人向けレンタルサーバー。ログ保存や30世代バックアップなど運用・復旧面の機能が充実している点が強み。一方でサーバーやIPは共用構成で、マルチドメイン数の制限や標準サポートがメールのみといった点は用途次第で注意が必要です。

公式サイト:https://www.cpi.ad.jp/

  • セキュリティ|WAFを標準搭載しており、Web改ざん検知も有料で可能。一方で、サーバーおよびIPアドレスは共有型構成のため、法人向けとして一定水準のセキュリティは備えるものの、高い分離性を重視する用途では注意が必要です。
  • バックアップ・復旧自動バックアップ(Web領域+DB合計10GB・30世代)に加え、テスト環境・本番サイトへの簡単反映機能を備えた制作支援ツールを標準搭載。管理画面から無料でリストア可能で、他社レンタルサーバーと比べてもバックアップ機能は高水準です。
  • 権限管理・運用面|管理画面上での詳細な管理者権限分離については、公式情報上で明確な言及が少ない。複数管理者による権限分離や細かなロール設計を前提とした運用には、やや物足りなさを感じる可能性あり。
  • サポート標準サポートはメール対応のみですが。有料オプションを利用することで、24時間365日のメール・電話サポートに対応可能となります。サポート品質は契約内容により差が出る点に注意。
  • 障害・インシデント時の対応体制|主契約ドメインのWebサーバを対象に、月間稼働率100%を保証するSLAを提供。適用範囲は限定的ながら、レンタルサーバーとしては高水準。加えて、アクセスログ・エラーログ・WAFログを3か月間保存し、アクセスログ分析ツールも利用可能。障害原因の把握やインシデント調査を行いやすい運用設計。
プラン
項目
ビジネススタンダード
月額料金4,840円(※)~
初期費用12か月契約:無料、3か月契約:5,500円
種類共用
CPU
メモリ
容量主契約ドメイン:(Web)300GB、(Mail)200GB
マルチドメイン:(Web)100GB、(Mail)100GB
IPアドレス専有
自動バックアップ(Web)合計10GB・30世代、管理画面からリストア可能
有料で別サーバにバックアップ可能
独自ドメイン永久無料
管理者ユーザ設定
サポートメールサポート
専用サポート有料(月990円~)で24時間365日電話メールサポート
SLA(品質保証制度)月間サーバー稼働率100%を保証
(主契約ドメインのWebサーバのみ)
WAF
無料独自SSLCPI SSLサーバ証明書(ドメイン認証)
オプションSSLDV SSL、企業認証SSL、EV SSLが有料で利用可能
CDN取次
Web改ざん検知有料(月額換算3,300円~)
FTPアカウント50(1ドメインごと)
ファイルマネージャ
メールアカウント1アカウント最小1GBで、容量内でアカウント数を設定可能
メーリングリスト
メールアンチウイルス
スパムフィルタ
メール通信暗号化POPS/IMAPS/SMTPS/
STARTTLS/SMTP AUTH
メール送信ドメイン認証SPF/DKIM/DMARK/ARC(リリース予定)
ログアクセスログ/エラーログ/WAFログ
サーバー移転代行一部有料
※年額一括払い時の月額換算

まとめ|セキュリティ重視で法人向けレンタルサーバーを選ぶポイント

  • 法人向けサーバーは共有・仮想占有・物理占有でセキュリティと安定性が大きく異なる
  • IP占有の有無は、なりすまし対策やメール到達率にも影響する重要ポイント
  • 管理者権限の分離が可能なサーバーなら、運用担当・開発担当ごとに権限を分けられ、誤操作や内部不正リスクを低減
  • Web利用がある企業は、WAFやSSL(ドメイン/OV/EV)対応が必須
  • メール利用がある企業は、スパム対策・ウイルスチェック・送信制限などメールセキュリティを重視
  • バックアップは復旧時の要。保存世代数・取得頻度・復元方法はサーバーごとに差がある

各サービスの違いは、比較表を見ながら確認するのがおすすめです。

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