Gmail に送ったメールが届かない、迷惑メールに入る。その原因は、送信側ドメインの SPF・DKIM・DMARC の設定かもしれません。ドメインを入れるだけで、その設定をその場で診断できます。✕や△が出たら、その項目の「直し方を見る」を開いてください。
オンラインツール
メール認証チェッカー
ドメインの SPF・DKIM・DMARC・MX レコードを取得して判定します。
- SPF
- DKIM
- DMARC
- MX
使い方
- 調べたいドメイン(またはメールアドレス)を入れて「チェックする」を押す
- ✕・△が出た項目は「直し方を見る」を開いて、手順どおりに DNS を直す
- 直したら少し時間をおいてページを再読み込みし、もう一度チェックする
結果の見方(◎・△・✕・?)
チェック結果は、SPF・DKIM・DMARC・MX の4つのカードで表示されます。いちばん上には、SPF・DKIM・DMARC をまとめた総合判定が出ます。
| 表示 | 意味 | まずやること |
|---|---|---|
| ◎ 良好 | 推奨どおりに設定されています | 何もしなくて大丈夫です |
| △ 要確認 | 動いてはいますが、強化できる点があります | 下の直し方を見て、余裕があるときに見直します |
| ✕ 要改善 | 設定がない、または効いていない状態です | なりすましや迷惑メール判定につながるので、優先して直します |
| ? 確認できず | 外から確認できませんでした(DKIM のみ) | 未設定とは限りません。セレクタを調べて再チェックします |
| i 情報 | 判定ではなく参考情報です | 推定したメールサービスなどを表示しています |
DKIM は「セレクタ」という名前がわからないと外から確認できない仕組みです。よく使われるセレクタで見つからなかった場合は「確認できず」とし、総合判定には含めていません。セレクタの調べ方は「DKIM セレクタの調べ方」で説明しています。
MX のカードに出る「受信に使っているサービス(推定)」「送信に使っているサービス(SPFから推定)」は、MX レコードと SPF の書き方から推定したものです。自社のドメインを MX に書く国内レンタルサーバーでは、推定できないことがあります。
SPF・DKIM・DMARCの設定方法と直し方
チェック結果の「直し方を見る」より、くわしい説明です。気になる項目だけ開いてください。
Gmail から「550 5.7.26」のエラーが返ってきたとき
Google の「メール送信者のガイドライン」では、Gmail 宛てに送るすべての送信者に SPF または DKIM の設定を求めています。この認証が通らないメールは、迷惑メールに振り分けられるか、5.7.26 のエラーで拒否されることがあります。
確認する順番
- 上のチェッカーに、送信元アドレスの @ より後ろ(ドメイン)を入れて診断する
- SPF・DKIM に✕があれば、下の「設定方法・直し方」のとおりに直す
- 1日におよそ5,000通以上送る場合は、SPF・DKIM の両方と DMARC を設定する(Gmail の大量送信者の要件)
DNS の変更は反映まで時間がかかることがあります。直したあとは少し時間をおいて、もう一度チェックしてから送り直してください。
SPFの設定方法・直し方
SPF は「このドメインのメールを送ってよいサーバーの一覧」です。ドメインの DNS に TXT レコードとして1行で書きます。
✕ SPFレコードが設定されていません
使っているメールサービスのマニュアルにある SPF の値を、DNS の TXT レコード(ホスト名は空欄または @)に追加します。値はサービスごとに決まっているので、自分で組み立てずにマニュアルの値をそのまま使うのが安全です。
Google Workspace の例:v=spf1 include:_spf.google.com ~all
レンタルサーバーのネームサーバーを使っている場合は、最初から SPF が入っていることが多いです。エックスサーバーやシンレンタルサーバーでは、ドメインを追加したときに SPF の初期値が自動で設定されます。
✕ SPFレコードが複数あります
SPF は1つのドメインに1行だけです。2行あると受信側はエラー(PermError)として扱い、SPF がまったく効かなくなります。Google Workspace を追加したときに、元からあったレンタルサーバーの SPF を残したまま、もう1行足してしまうのがよくある原因です。
2行の中身を1行にまとめます。
修正前:v=spf1 +a:sv***.xserver.jp +mx include:spf.sender.xserver.jp ~all
v=spf1 include:_spf.google.com ~all
修正後:v=spf1 +a:sv***.xserver.jp +mx include:spf.sender.xserver.jp include:_spf.google.com ~all
✕ 「+all」になっています
+all は「どのサーバーから送ってもよい」という意味で、SPF を設定していないのと同じです。~all(登録外は疑わしい)か -all(登録外は不合格)に変えてください。
△ 「?all」になっている/all の指定がない
どちらも、登録外のサーバーから送られたメールの扱いが決まっていない状態です。末尾に ~all を付けるのが一般的です。
✕・△ DNS参照回数が多い(上限10回)
SPF の include・a・mx・ptr・exists・redirect は、受信側が DNS を引く回数として数えられ、合計10回を超えるとエラーになります(RFC 7208)。include 先の中の include も数えます。メール配信サービスや CRM を足していくと、気づかないうちに超えてしまいます。
- 今は使っていないサービスの include を消す
- 同じ会社の include が重複していないか確認する
- 送信元が固定の IP アドレスなら、include の代わりに ip4: で書く(IP が変わったときに追従できなくなるので、相手のサービスが IP を公開している場合に限ります)
なお、この10回とは別に「参照先が存在しない(応答が空の)DNS 参照は2回まで」という制限もあります。古い include 先が消えている場合も、直しておきましょう。
△ ptr が使われています
ptr は RFC 7208 で「使うべきではない」とされている書き方です。受信側によっては無視されます。ip4・ip6・include に置き換えてください。
DKIMの設定方法・直し方
DKIM は、送信したメールに電子署名を付けて、途中で書き換えられていないこと、そのドメインから送られたことを証明する仕組みです。公開鍵は「セレクタ名._domainkey.ドメイン」という場所の TXT レコードに置かれます。
? よく使われるセレクタではDKIMが見つかりませんでした
これは「DKIM が設定されていない」という意味ではありません。セレクタ名はサービスや会社ごとに自由に決められるので、外から全部を試すことはできないためです。次の「DKIM セレクタの調べ方」で、自社のメールに付いているセレクタを確認して、ツールの「DKIM セレクタを指定する」欄に入れてください。
セレクタを指定しても見つからない場合は、DKIM が有効になっていない可能性があります。メールサービスの管理画面で DKIM を有効にし、表示された TXT レコードを DNS に追加します。Google Workspace は管理コンソールで DKIM の鍵を作り、DNS に登録してから「認証を開始」を押すまで署名されません。
Google Workspace での設定手順は、Google Workspace で独自ドメインメールを作る方法で画像つきで解説しています。
△ 鍵長 約1024bit
1024bit の鍵は今も使えますが、RFC 8301 では2048bit 以上が推奨されています。管理画面で2048bit の鍵を新しく作り、新しいセレクタで DNS に登録してから切り替えます。古い鍵は、切り替え後しばらくしてから削除します。
✕ 鍵長 約512bit
512bit の鍵は短すぎて安全ではなく、RFC 8301 では検証側が受け付けないことになっています。すぐに2048bit の鍵に作り直してください。
i 鍵が空(失効)です
「p=」の後ろが空の DKIM レコードは、「このセレクタでは署名しない」という意味です。メールを送らないドメインで、なりすましを防ぐためにわざと置いていることもあります。使っていないセレクタなら問題ありません。
DKIMセレクタの調べ方(メールヘッダーの s=)
自社のドメインから、自分の Gmail などにメールを1通送ります。受け取ったメールのヘッダー(メールの詳しい情報)を開き、「DKIM-Signature」という行を探します。
DKIM-Signature: v=1; a=rsa-sha256; c=relaxed/relaxed;
d=example.co.jp; s=google; ...
- s= の後ろがセレクタです(この例では google)
- d= の後ろが署名したドメインです。自社のドメインになっていない場合(メールサービスのドメインになっている場合)は、自社ドメインでの DKIM がまだ有効になっていません
ヘッダーの開き方は次のとおりです。
- Gmail(パソコン):メールを開き、右上の「︙」→「メッセージのソースを表示」
- Outlook(新しい Outlook・Web 版):メールを開き、「…」→「表示」→「メッセージの詳細を表示」
Gmail の「メッセージのソースを表示」では、上のほうに「DKIM: ‘PASS’(ドメイン: example.co.jp)」のような判定結果も出ます。PASS になっていれば、DKIM は正しく動いています。
DMARCの設定方法・直し方
DMARC は、SPF や DKIM に失敗したメールを受信側にどう扱ってほしいかを宣言する設定です。「_dmarc.ドメイン」の TXT レコードに書きます。
✕ DMARCレコードが設定されていません
まずは、なりすましメールを止めずに、レポートだけを受け取る設定から始めます。
ホスト名:_dmarc
種類:TXT
値:v=DMARC1; p=none; rua=mailto:dmarc-report@example.co.jp
rua に書いたアドレスに、受信側(Gmail など)から集計レポートが届くようになります。レポートは XML ファイルで毎日届くので、専用のアドレスを用意するのがおすすめです。
△ ポリシー:none(監視のみ)
p=none は「失敗しても特に何もしない」設定です。なりすましメールもそのまま届きます。レポートを2〜4週間ほど見て、自社の正規のメール(請求書の配信サービス、問い合わせフォームなど)がすべて SPF か DKIM に合格していることを確かめてから、次の順で強めます。
- p=quarantine(失敗したメールを迷惑メールフォルダへ)
- p=reject(失敗したメールを受信拒否)
いきなり reject にすると、設定漏れのある自社のメールまで届かなくなります。途中で pct=(適用する割合)を使って少しずつ上げる方法もあります。
△ 集計レポートの送信先(rua)がありません
レポートがないと、なりすましメールが送られていることにも、自社の設定漏れにも気づけません。rua=mailto: を追加します。
レポートの送り先を別のドメインのアドレス(DMARC 分析サービスなど)にする場合は、送り先のドメイン側にも「レポートを受け取ってよい」という TXT レコードが必要です(RFC 7489)。分析サービスを使うときは、そのサービスの案内に従って設定してください。
✕ DMARCレコードが複数あります
DMARC も1つのドメインに1行だけです。複数あると、受信側は DMARC がないものとして扱います。1行にまとめてください。
i 親ドメインのDMARCが適用されます
サブドメイン(mail.example.co.jp など)に DMARC がない場合は、親ドメイン(example.co.jp)の DMARC が使われます。親ドメインに sp=(サブドメイン用のポリシー)があれば、そちらが適用されます。
コマンドで SPF・DKIM・DMARC を確認する方法
Windows のコマンドプロンプトでは nslookup、Mac のターミナルでは dig で確認できます。
Windows:nslookup -type=TXT example.co.jp
nslookup -type=TXT google._domainkey.example.co.jp
nslookup -type=TXT _dmarc.example.co.jp
Mac :dig TXT example.co.jp +short
コマンドではレコードの中身は見られますが、DNS 参照回数や鍵の長さは自分で数える必要があります。このツールは、その部分をまとめて判定しています。
SPF・DKIM・DMARC を管理画面から設定できるメールサービス
DNS の書き方に自信がない場合は、SPF・DKIM・DMARC を管理画面から設定できるメールサービスを選ぶと楽です。当サイトの比較記事では、各社が SPF・DKIM・DMARC に対応しているかも確認しています。
- 独自ドメインのメールアドレスを1人・少人数で使う:有料メールアドレスの比較
- 会社のメールをレンタルサーバーや専用サービスで運用する:メールサーバーの比較
もっと知りたい人へ
Gmail・Yahoo の送信者ガイドラインで求められていること
2024年2月から、Gmail と Yahoo(米国)は送信者に対してメール認証を求めています。1日に5,000通以上を Gmail 宛てに送る「大量送信者」かどうかで、求められる内容が変わります。
| 項目 | すべての送信者 | 大量送信者(Gmail は1日5,000通以上) |
|---|---|---|
| SPF・DKIM | どちらか1つ | 両方 |
| DMARC | 記載なし | 必須(p=none でもよい) |
| From のドメインと SPF・DKIM のドメインの一致(アライメント) | 記載なし | 必須 |
| 迷惑メール報告率 | 0.3% 未満 | 0.3% 未満 |
| ワンクリックでの配信停止 | 記載なし | マーケティングメールで必須 |
※ Google・Yahoo の公式ガイドラインをもとに当サイトでまとめたものです。正確な条件は末尾の出典から公式ページを確認してください。
大量に送っていない会社でも、SPF・DKIM・DMARC の3つをそろえておくと、自社のメールが迷惑メールに入りにくくなり、自社を名乗るなりすましメールも受信側で止めてもらいやすくなります。
このツールの仕組みと注意点
- このツールは、ドメインの DNS に公開されている情報(TXT・MX レコード)を読み取るだけです。メールの送信や、相手のサーバーへの接続はしません
- DNS の問い合わせは、読者のブラウザから Cloudflare の公開 DNS(1.1.1.1)へ、つながらない場合は Google Public DNS へ直接送られます。入力したドメインは当サイトのサーバーには送られず、保存もしていません
- 結果は公開 DNS の情報にもとづく参考情報です。メールが迷惑メールにならないことや、安全であることを保証するものではありません
- DNS を変更した直後は、反映まで時間がかかることがあります。結果が変わらないときは、しばらく待ってからページを再読み込みしてください
用語集
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| SPF | このドメインのメールを送ってよいサーバーの一覧。DNS の TXT レコードに書く |
| DKIM | メールに付ける電子署名。公開鍵を DNS に置き、受信側が改ざんやなりすましを確かめる |
| DMARC | SPF・DKIM に失敗したメールの扱い(none・quarantine・reject)と、レポートの送り先を宣言する設定 |
| セレクタ | DKIM の公開鍵の名前。1つのドメインで複数の鍵を使い分けるためにある |
| MX レコード | そのドメイン宛てのメールを受け取るサーバーを示す DNS の設定 |
| アライメント | メールの From のドメインと、SPF・DKIM で認証されたドメインが一致していること。DMARC の合格条件 |
| DNS over HTTPS | DNS の問い合わせを HTTPS で送る方式。このツールはブラウザからこの方式で公開 DNS に問い合わせている |
よくある質問
Gmail に送ったメールが届かない・迷惑メールに入るのはなぜですか?
Gmail は送信者のガイドラインで、すべての送信者に SPF または DKIM の設定を求めています。認証が通らないメールは、迷惑メールに振り分けられるか、エラー(550 5.7.26 など)で拒否されることがあります。まずは上のチェッカーで、送信元アドレスのドメインを診断してください。
自分の Gmail に届くはずのメールが来ない場合は、送り主のアドレスのドメインを入れると、相手側の設定に原因がないか確かめられます。
他社のドメインを調べても大丈夫ですか?
SPF・DKIM・DMARC は、受信側が確認できるように誰でも見られる形で DNS に公開されている情報です。このツールはその公開情報を読み取るだけなので、取引先のドメインの設定を確かめる用途にも使えます。ただし、1回に1つのドメインだけを調べる作りにしています。
DKIMが「確認できず」なのは設定ミスですか?
いいえ。DKIM はセレクタ名がわからないと外から確認できません。メールヘッダーの「s=」の値をセレクタ欄に入れて、もう一度チェックしてください。
~all と -all はどちらがよいですか?
DMARC を設定しているなら、~all で十分なことが多いです。-all にすると、メールの転送などで SPF に失敗したメールが、DMARC の判定より前に拒否されることがあります。なりすまし対策の強さは、SPF の all ではなく DMARC のポリシー(quarantine・reject)で決めるのがおすすめです。
全部「良好」なら迷惑メールに入りませんか?
入らないとは言い切れません。メール認証は「本物のメールであること」を証明する仕組みで、迷惑メール判定には、送信サーバーの評判、送信量の急増、本文の内容、受信者からの迷惑メール報告なども使われます。
サブドメインもチェックできますか?
できます。サブドメインに DMARC がない場合は、親ドメインの DMARC を探して表示します。
出典・更新履歴
出典(公式サイト・RFC)
- RFC 7208「Sender Policy Framework (SPF)」https://www.rfc-editor.org/rfc/rfc7208
- RFC 6376「DomainKeys Identified Mail (DKIM) Signatures」https://www.rfc-editor.org/rfc/rfc6376
- RFC 8301「Cryptographic Algorithm and Key Usage Update to DKIM」https://www.rfc-editor.org/rfc/rfc8301
- RFC 7489「Domain-based Message Authentication, Reporting, and Conformance (DMARC)」https://www.rfc-editor.org/rfc/rfc7489
- Google「メール送信者のガイドライン」https://support.google.com/a/answer/81126?hl=ja
- Yahoo「Sender Best Practices」https://senders.yahooinc.com/best-practices/
- Google Workspace「SPF レコードを定義する」https://knowledge.workspace.google.com/kb/how-to-define-your-spf-record-000008006?hl=ja
- Google Workspace「MX レコードを設定する」https://knowledge.workspace.google.com/admin/domains/set-up-mx-records-for-google-workspace?hl=ja
- Microsoft「Set up SPF to identify valid email sources for your Microsoft 365 domain」https://learn.microsoft.com/en-us/defender-office-365/email-authentication-spf-configure
- エックスサーバー「DNSレコードの編集」https://www.xserver.ne.jp/manual/man_domain_dns_setting.php
- シンレンタルサーバー「SPF設定」https://www.shin-server.jp/support/manual/man_mail_spf.php
- ロリポップ!「レコード情報の設定はどうしたらいいですか(ムームーDNS利用)」https://support.lolipop.jp/hc/ja/articles/4403089052179
- カラフルボックス「他社ネームサーバーをご利用いただく場合のDNS推奨設定」https://help.colorfulbox.jp/article/other-ns-conf/
- お名前.com「【共用サーバーSD】Gmailへメールを送信するとエラーメールが返送される」https://help.onamae.com/answer/20489
- Cloudflare「1.1.1.1 Public DNS Resolver privacy commitments」https://developers.cloudflare.com/1.1.1.1/privacy/public-dns-resolver/
- Google「Google Public DNS のプライバシー」https://developers.google.com/speed/public-dns/privacy
更新履歴
- 2026年10月22日:公開
