GoogleWorkspaceとメールサーバーの違いは?法人メールサービス選び方

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法人メール(独自ドメインメール)を導入する際、「Google Workspaceとレンタルメールサーバーのどちらを選べばいいの?」と悩む方も多いのではないでしょうか。

Google Workspaceはメール以外の機能も利用できるクラウドサービス、レンタルメールサーバーはメール機能に特化したサービスです。どちらが適しているかは、必要な機能や従業員数によって異なります。

本記事では、それぞれの違いを料金・機能・運用面から比較します。

執筆・監修|CyberSecNote管理人

ITエンジニア。安全確保支援士(旧セキュリティスぺシャリスト)取得後、登録セキスペとして2025年から情報処理推進機構に登録済。その他、クラウド・インフラ関係ではAWS認定/Azure/データベーススペシャリスト等のベンダー資格および国家資格を保持。業務では大規模システムのシステム設計や、ネットワーク関連機能の設計開発に従事。

目次

法人メールは「必要機能」で選び、「トータルコスト」で判断する

法人メールは、「必要な機能」と「トータルコスト」のバランスで選ぶことが大切です。

Google Workspaceは、Gmailに加えて、Googleドライブやカレンダー、Web会議なども利用できるため、メール運用やアカウント管理を一元化できます。また、SaaS型のサービスであるため、サーバーの構築や保守を意識する必要がなく、運用しやすい点も特徴です。

一方で、ユーザー単位で料金が発生するため、従業員数が増えるほどコストも高くなります。ただし、メール以外の機能も利用する場合は、複数のサービスを個別に契約する必要がないため、結果的にトータルコストを抑えられるケースもあります。

GoogleWorkspaceの機能 (出展:Google)

レンタルメールサーバーは、メール機能に特化したサービスです。メールの送受信だけが目的であれば、多くの場合、Google Workspaceよりもコストを抑えて運用できます。また、企業向けのサービスでは、柔軟なメール運用機能や高度なセキュリティ機能を利用できる場合もあります。

以下に、利用条件ごとのおすすめをまとめました。月額料金だけでなく、必要な機能や運用のしやすさも含めて、自社に合ったサービスを選びましょう。

対象利用条件おすすめ
企業・個人メール機能しか使わないレンタルメールサーバー
企業・個人Gmailを使いたいGoogle Workspace
企業・個人メール以外の機能(ファイル共有、Web会議等)も使いたいGoogle Workspace
企業・個人IT担当者がおらず、運用に不安があるGoogle Workspace
企業メール機能しか使わない + 従業員数が多いレンタルメールサーバー
企業柔軟なメール運用やセキュリティ設定を行いたいレンタルメールサーバー
企業厳しいセキュリティ要件がある(SaaS利用不可など)レンタルメールサーバー

Google Workspaceとレンタルメールサーバーの比較

Google Workspaceとレンタルメールサーバーは、料金体系や利用できる機能が大きく異なります。

以下では、メール機能についてGoogle Workspaceと代表的なメールサーバーであるKAGOYAメールプラン(企業向け)、ムームーメール(個人向け)を比較しました。

料金だけでなく、メール容量やユーザー数、セキュリティ機能なども確認しながら、自社に合ったサービスを選びましょう。

スクロールできます
サーバープラン月額
(年払い月額換算)
一人当たりの目安容量提供形態IPアドレスドメインWebメール1通あたりの受信上限自動返信メーリングリスト迷惑メールフィルタSPFDKIMDMARCメールアーカイブメールAI連携その他
GoogleWorkspace
公式サイト
Starter800円800円30GB(※)クラウドサービス(SaaS)共有別途Gmail50MB
Standard1,600円1,600円2TB(※)クラウドサービス(SaaS)共有別途Gmail50MB
BusinessPlus2,500円2,500円5TB(※)クラウドサービス(SaaS)共有別途Gmail50MBGoogleVault
KAGOYA JAPAN
メールプラン
公式サイト
ブロンズ2,640円
528円
(5アカウントで想定)
100GB仮想専用占有1つ無料50アカウントまで無料200MB(送信のみ)
シルバー1TB10,560円211円
(50アカウントで想定)
1TB仮想専用占有1つ無料512MBActive!Vault
月額55,000円
仮想専用ゲートウェイ
エンタープライズ2TB30,690円306円
(100アカウントで想定)
2TB物理専用占有1つ無料50アカウントまで無料無制限(送信のみ)Active!Vault
月額55,000円
物理専用メールゲートウェイ+冗長構成
ムームーメール
公式サイト
約196円約196円30GB共有占有別途不明

※ 仕様や提供条件は変更される場合がありますので、ご契約前には必ず公式情報をご確認ください。
※ 全機能(Gmail、Googleドライブ、Googleフォト等)共有

 チェックポイント
  • Google Workspaceのメールは、1通あたり50MBまでという制限があります。CADデータや高画質画像など、大容量ファイルをメールでやり取りする企業は事前に確認しましょう。
    ※Google Workspaceは、大容量ファイルをメール添付ではなく、Google Driveで共有することを前提としたサービス設計になっています。
  • Google Workspaceのメールには、1ユーザーあたり1日2,000通の送信上限があります。通常の業務利用で気にすることはほとんどありませんが、メルマガや大量配信を行う場合は注意が必要です。

Google Workspaceは、Googleが提供する法人向けクラウドサービスです。Gmailによる独自ドメインメールだけでなく、Googleドライブによるファイル共有、Google MeetによるWeb会議、カレンダーによるスケジュール管理などを利用できます。メールやアカウント管理を一元化しやすく、IT担当者が少ない企業や個人事業主にも導入しやすいサービスです。

27年の事業実績を持つKAGOYA JAPANのメールサーバー。全プランが占有型構成で、IPアドレスもIPv4/IPv6ともに独占可能です。他利用者の影響を受けにくく、メール到達率と安定性を重視した設計が特長。上位プランではメール基盤まで完全分離構成に対応し、より高い分離性を確保。法人利用を前提とした、セキュリティと安定性を重視する堅実なメール専用サービスです。

料金を比較する|従業員数が増えるほど差が大きくなる

Google Workspaceは、ユーザーごとにライセンス費用が発生するため、従業員数が増えるほどコストも増加します。

一方、レンタルメールサーバーは、契約プランごとに容量が決まっており、アカウント数が無制限となっているサービスも多いです。そのため、従業員数が増えても料金が大きく変わらない場合があります。

以下に、Google Workspaceの最も安価な「Business Starter(800円/月)」と、レンタルメールサーバーである「KAGOYA メールプラン」を1アカウント20GBの利用を想定して比較しています。

一般的なビジネスユーザーは、1ユーザーあたり年間3〜5GB程度のメール容量を消費すると言われています(KAGOYA MAILより引用)。

  • 10GB:添付ファイルが少なく、3年程度保存する場合(3GB×3年程度)
  • 20GB:一般的な利用で、5年程度保存する場合(4GB×5年程度)
  • 30GB:添付ファイルが多い または 長期間保存する場合(3GB×10年程度、5GB×6年程度)

 1アカウント20GBを想定 (4GB×5年保存程度)

従業員数Google Workspace(Starter)
月額(年払いの月額換算)
KAGOYA MAIL
月額(年払いの月額換算)
10人8,000円10,560円 (シルバー1TB)
50人40,000円10,560円 (シルバー1TB)
100人80,000円20,240円 (シルバー2TB)
200人160,000円39,600円 (エンタープライズ4TB)
Google Workspaceでプラン確認KAGOYA MAILでプランを確認

※ 提供料金は変更される場合がありますので、ご契約前には必ず公式情報をご確認ください。

セキュリティや運用方針の違い

Google Workspaceとレンタルメールサーバーは、どちらも法人利用に十分なセキュリティ機能を備えています。そのため、「どちらが安全か」で選ぶものではありません。

Google Workspaceは、Googleが運用するクラウドサービスであり、Googleの標準機能に沿って運用するサービスです。多くのセキュリティ機能があらかじめ用意されているため、比較的シンプルに運用できます。

一方、レンタルメールサーバーは、サービスによって特徴が大きく異なります。特に企業向けの高機能なプランでは、メールアーカイブや専用サーバー、専用IPアドレス、専用のメールゲートウェイなど、企業ごとの運用に合わせて柔軟に構成できる場合があります。

ただし、すべてのレンタルメールサーバーが高い自由度を持つわけではありません。個人事業主向けのシンプルなサービスから、大企業向けの高機能なサービスまで幅広く存在するため、必要な機能を確認して選ぶことが大切です。

重要なのは、「どちらが優れているか」ではなく、「自社に必要な機能や運用方針に合っているか」という視点で選ぶことです。

迷ったらGoogle Workspace、それともレンタルメールサーバー?

迷った場合は、以下を基準に選ぶのがおすすめです。

Google Workspaceがおすすめ
  • Gmailを使いたい
  • Googleドライブを使いたい
  • Web会議を使いたい
  • IT担当者がいない、IT運用面が不安
レンタルメールサーバーがおすすめ
  • メール機能しか使わない
  • 費用をできるだけ抑えたい
  • 厳しいセキュリティ要件がある(SaaSがNG、共有サーバーがNG等)
  • 欲しいメール機能がありGoogle Workspaceにはない

Google Workspaceは非常に便利なサービスですが、メール機能しか利用しない場合はオーバースペックになることがあります。
一方、ファイル共有やWeb会議なども利用する場合は、Google Workspaceの方が運用しやすく、結果的に管理コストを抑えられることも少なくありません。
またGoogleが運用・管理しているため、セキュリティ機能の導入やアップデートを自社で意識する必要が少なく、運用しやすい点もメリットです。

自社の利用目的を整理し、必要な機能に合わせて選択しましょう。

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